ピルを飲んだほうが良い人とは?

避妊薬として有名なピル。妊娠を望まない人が飲むことも大事ですが、それ以外にも、ピル服用にて得られる効果はたくさんあります。例えば月経前症候群、通称PMSの緩和です。

PMSは、ホルモンバランスの乱れで生じます。ピルには女性ホルモンを安定させる働きがあることから、頭痛や睡眠不足、苛々といったPMSによって引き起こされる不快な症状を和らげることができるのです。PMSでは身体的な症状と精神的な症状、どちらか一方に悩まされている人もいれば、両方辛いという人も多くいます。あまりに酷いときは無理せずピルに頼ることも必要です。同時に服用している間は通常より月経血が少なくなるため、生理期間中を前より楽に過ごすことができます。 

また、ピルを服用することで卵巣がんや子宮体がんのリスクも抑えられるとのデータもあります。これはピルによって一時的に卵巣機能を休ませることができるからです。がん予防はもちろんのこと、体にかかる負担を考慮した上で、ピルの服用を選ぶという人もいます。他にも、肌荒れ対策としてピルを処方してもらう人も少なくありません。

ピルには血栓ができやすいといったデメリットもありますが、正しく飲めば女性特有の大変さを軽減してくれる頼りになる薬だということがおわかりいただけると思います。